売れるチラシ: 手書きチラシだから売れるわけではありません!

売れるチラシ

つい先日までコート・マフラー・手袋だったのに、今は東北地方も完全に春仕様♪
こんにちは、みちのく草食系、コトマーケティング・マスターコンサルタントの米谷仁です。
ボクが住んでいる仙台は桜前線が通り過ぎ、さらに北上中!服装や景色だけではなく、新聞折込チラシの色合いも、明るくなってきました。人のキモチをワクワクさせることは、売上アップに直結しますからね。

そして近ごろ立て続けに、こんなチラシが新聞に折り込まれて来ました。

売れるチラシ

売れるチラシ

ほぼ全体が手書き!!

タイトルも、本文も、フリーダイヤルの連絡先もみんな手書き。イラストも、素人や子どもが描いた雰囲気で手づくり感満載!活字で組まれたチラシが多い中にあって、これはかなり目立ちます!

ちょっと想像してみてください。
もしこれらのチラシが普通に活字でつくられていたらどうですか?
「サプリメント関係の通販チラシね」と、商品や内容にスゴク興味があったり、かなり必要に迫られている人以外、チラシを手にしてもそのままポイッ…となってしまいます。
手書きで目立つ、人の気配もある、お客様の声もちゃんと載っている、そういった点では作り方も上手です。

でも…


もったいないぃぃぃぃいいいい!!!!

 

雰囲気はとっても良いのですが、コトマーケティング的視点でチェックしてみると、これは完全に「モノ売りのチラシ」になっています。
一瞬は目にとまりますが、「今だと安いよ」「成分もイイよ」「まとめて買うとオトクだよ」そんな風に、価格やスペックを伝えているだけ。「モノ売りのチラシ」はモノを探している人にしか伝わりません。

ますます高齢化が進む現代社会では、健康食品や成分に興味はない・探してもいないけど、加齢によって目が見えにくくなっていたり、カラダが疲れやすくなっていることに不安を感じている人は少なくないはずです。
そんな人に対して商品の成分や含有量をいくら伝えても、それが自分にどう関係しているのか全く分りません。分らないから伝わらない、伝わらないから売れない…もったいないですよね★

だってルテインや高麗人参って、自分の何にいいのか?どんな症状に効くのか?知っていますか?知りませんよね。そうなんです知らない人がほとんどですから!

売れるチラシにするには、この商品を手に入れると「誰にどんな良いことがあるのか」「誰のどんな症状を改善できるのか」「誰のどんな不都合を解決できるのか」を、見た瞬間に伝わるように作ることが大切です。
それをキャッチコピーにする、あるいはターゲットに直接呼びかけることによって「どういうコト?」「それって私のコト?」そんな風に見る人の興味を引き付けていく必要があるわけです。

「朝シャキッと起きられるようになりました!やる気もモリモリ、ゴルフにチャレンジしてます!(日山明美様/60歳)」
そう書いてあったら、少し体力の衰えを感じている人は「えっ、コレ飲むと気力体力が蘇るの?」って思いますよね!

「近頃スマホの画面が見えにくく、つい目を細めているあなたへ!」
なんて呼びかけられたら、「ドキッ★自分のコトだ…」と思ったりしますよね!

手書きチラシを作れば売れる、といわけではありません。
伝えたい人(ターゲット)は何に興味があり、どんな不安や課題を抱えているのかを意識し、商品やサービスに「コト」という視点を乗せて、シッカリと伝えて、売れるチラシに仕上げていきましょう。

 

 

米谷 仁

1961年、宮城県仙台市生まれ。
広告代理店デザイン室(東京)、印刷会社企画室(仙台)を経て独立。以降『売れるデザイン』『人が思わず反応する販促ツール』をつくるために実験を重ねる。精度をさらに高めるため、2010年有限会社感動販促研究所設立。草食系マーケティング・デザイナーとして企画、デザイン、講演、執筆、コンサルタントとして活動し、2016年コトマーケティング協会マスターコンサルタントに。

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