小学生の頃、友だちのお姉さんがスゴク美人で大好きでした!何とか仲良くなりたいと考え、そのお姉さん大好きだった萩原健一の似顔絵をアクリル下敷きに書いてプレゼント。作戦は大成功!!思い返せばコレが、ボクの中での記念すべきコトマーケティング成功事例第1号です(笑)
こんにちは♪“東北人の商売ゴコロに火を点ける!”コトマーケティング・マスターコンサルタントの米谷仁です。
出張に出るためにキャリーバック転がしながらJR仙台駅を歩いていると、白い制服を着たエステ系のお姉さんにチラシを手渡されました。
ハイ、もちろん受け取ります、どんなコトが書いてあるのかが楽しみですし、街頭配布なんてやったことなさそうなカワイイお姉さんがマジメに、一所懸命に配っているわけですから、そりゃあ受け取らないわけにはいきません!
そのチラシが、コレ。
短い時間ですっきりしたい方に
クイック 肩・首
15min 1,620YEN
30min 3,240YEN
むくみ・冷えが気になる方に
リフレクソロジー
20min ……
眼精疲労・顔のむくみが気になる方に
フェイスセラピー
ハンドリフレクソロジー
ヘッドショルダー
プロバンスバス…
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これから出張なのに、ココでマッサージは受けないでしょ!
しかも「15min 1,620YEN」って読みにくいよ★
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さらにホチキス留めで、小さい小さい紙が貼ってあります。
爽感 ハーバルケア ~ヘッド・ネック~
各5分 760円
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ハーバルケア?各5分760円?安いの?こっちは「5min 760YEN」じゃないし!
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恐らくですが、コレは反応悪いでしょうねぇ…
だって書いてあるのは「お店の商品」のことだけ。
来てほしいお客さまのキモチを全然考えていません。
【チラシはラブレターと同じ!】
好きな人と仲良くなりたくて渡すのがラブレター。
ラブレターを書くとしたら、相手のことを一生懸命に考えるはず。
この人は何が好きなのか。
この人はどんなキモチなのか。
この人の趣味は何だろう。
この人が好きな食べ物って何かな。 …そんな感じでね!
でもそれを全くせずに「ねぇねぇ聞いて、ボクは収入が月300万円、ポルシェに乗っていて、一軒家に住んでいて、そんでそんで…だから仲良くしようよ!」って自分のことばかり言おうとしたら、間違いなくフラれます…
このチラシは、まさにそんな主張しかしていないってコト。
チラシはその人と仲良くなりたくて、自分の商品やお店に興味を持ってほしいくて作っているので、まさにラブレターを書くように作らなければなりません。
このお店がどこにあり、その前を歩く人がどんな人たちで、その人たちは何に興味があり、今現在どんな心理状況で、どんな課題や悩みを抱えているのか、をトコトン考え、そしてこのお店で施術を受けることによって、どんな良いコトがあるのかを伝えて初めて興味を持ってもらえるわけです。
コトマーケティング的視点でこのチラシを作るなら、例えばこんな感じ。
(キャッチコピー)
時間に追われ、忙しい毎日で身も心もヘトヘトな…ビジネスマンのあなたへ!!
常にカラダをベストな状態にすることが、良い仕事につながります。
わずかな時間で首・肩スッキリ!!新幹線に乗る前のたった15分を自分のために!
キャリーバッグを転がしながら歩く出張ビジネスマンが受け取ったチラシに、そんな文字が並んでいたら「自分のコトだ…」「分かってくれてるねぇ、このお店は!」そう思って気になったり、少し時間に余裕あるなら、カフェじゃなくこのお店に入る可能性も出てきます。
さらに店頭のボードに「今ならスグご案内できますヨ♪」なんて書いてあったら、思わずサッと入ってしまったりして!!
見る人のキモチに寄り添って、その人に直接呼びかける…コトマーケティングの基本です。
ラブレターを書くような気持ちになって、相手のことをシッカリ考えながら呼びかけてみてください。きっと気持ちは通じるはずですよ♪
1961年、宮城県仙台市生まれ。
広告代理店デザイン室(東京)、印刷会社企画室(仙台)を経て独立。以降『売れるデザイン』『人が思わず反応する販促ツール』をつくるために実験を重ねる。精度をさらに高めるため、2010年有限会社感動販促研究所設立。草食系マーケティング・デザイナーとして企画、デザイン、講演、執筆、コンサルタントとして活動し、2016年コトマーケティング協会マスターコンサルタントに。