売れるポップ:値段以外の買う理由を伝えていますか?

売れるポップ

こんにちは!コトマーケティング協会 マスターコンサルタントの橋本です!

海外出張と「食欲の秋」が重なったこともあって、食欲が止まらず、大増量が続いてしまっています。
このままでは健康問題に発展する勢いなので、なんとか節食しなければいけません。

そんな私を見透かすように、飲食店に入ると食欲をそそる「旬のメニュー」のPRする「店内POP」が飾られています。しかし、消費者から見ると「そそるPOP」と「そそらないPOP」があるのも事実です。飲食店のオーナーさんにとっては、「店内POP」を書くのも簡単ではなく、POPを書くのは苦労されているようです。

そんな中、ある飲食店から相談をいただきました!
ここは、よくある大衆食堂で和洋中取り揃えたメニュー(約40種類)からお好きな物を選んで取ってもらうカフェテリア方式。また「ごはんおかわり自由」のため、お腹いっぱいになるのがお店の魅力!
ただ好きなメニューを選んでお腹いっぱい食べるため、デザートは、頼まれることが少なく、ソフトクリームも販売していましたが止めたばかり。。。
その中で「沖縄フェア」を開催にするあたり、沖縄のおやつの「サーターアンダギー」も販売することに!
しっかりPOPも作成して店内に3か所に設置しましたが、サーターアンダギーの売上げは、大きく個数が増えることがありませんでした。店主は、「うちでは、やっぱりデザートとお菓子は売れないなー」と諦めムード。。。

売れるポップ

POPを拝見すると上記のような「商品名:サーターアンダギー」・「新発売!〇〇店限定」・「商品画像」・「価格:1個50円」。これでは、お腹いっぱいになった人には、伝わらない。。。
また1個50円と値段もお手頃なのに。。。

サーターアンダギーの良さって、
表面はサクサク、中はシットリもしくはモッソリとした食感で時間をかけて中まで揚げることから冷めてもおいしいのが特徴で沖縄の代表的なおやつ!

魅力があるのに伝わらないのは、本当、もったいない!!
「なのでコトマーケティングを使って、魅力を伝えてみましょう!」

そこで、店主に質問をさせていただきました。
Q.「メインのお客様は、どういった方なんですか?」
A.「お客様が部活終わりの大学生やお子さんがいるサラリーマンのパパかな。」

では、そのターゲットにサーターアンダギーのどんな時に食べてほしいのか!
そのターゲットにサーターアンダギーを通じてどんないいコトがあるのか!
しっかりサーターアンダギーの価値を伝えましょう!
特にごはんと共に紹介するでなく、ごはん食べ終えた後のシーンで想像してもらえるPOPを作成することに!
店主と一緒に作成したのが下記のPOP。

売れるポップ

ターゲットを絞り、食後に食べるシーンと購入したあとのキモチをPOPで表現!
〇ターゲットを呼びかける|小腹がすく、あなたへ
〇どんな時に食べてほしいか|①食後のデザートに ②15時のおやつに(冷めて美味しい)③お子様へのお土産に
〇どんないいコトがあるのか|「パパ~♡ありがとう♡」って笑顔に!

そうすると、売上げが1週間で183%アップ!!
お客さまから食後の注文、お土産でお持ち帰られる人が続出(笑)

期間限定のフェアの販売でしたが定番メニューに(^^♪
店主からは、こんなに売れると思っていませんでしたとおっしゃっていました笑

確かに、値段が安くてもお腹いっぱいの人にデザートやお菓子が売れるのかと不安になりますよね。

改めて、お客様は、商品が安いから買うのではなく、買う理由が分からない(お客さまに伝わっていない)から買わないんだと気づきました。商品が売れないと思っているのは、売っている人の思い込みなんですね。

コトマーケティング的POPの考え方は、「値段以外の買う理由」を引き出し、ターゲットのキモチに寄り添って伝えることを大切にしています。

買う理由を伝える手段の基本がPOPです!

ぜひPOPを通じて、どんないいコトがあるのかを伝えていきしょう!

橋本 英雄

1968年、大阪府枚方市生まれ。
関西大学卒業後、(株)リクルート「ケイコとマナブ」事業部で企画推進営業を経て、アサヒ・ドリーム・クリエイト(株)に入社、2004年代表取締役に就任。1000社以上、リピート率90%の販促ツール製作事業の経験を生かし、2014年マーケティング企画事業を開始。商品・サービス・人・企業の真の価値を共に発見し伝える「真価発伝クリエイター」として活動し、2016年コトマーケティング協会マスターコンサルタントに。

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