「ヤバイ★今回は全然勉強してないよ…」とボク。「やっぱり!ボクもだよ」って友だち。受けた中間テストの点数はボク納得の35点、友だち驚きの85点★…それ以来ボクは、人にウソだけはつかない、裏切らない、そしてちゃんと人に寄り添っていこう、そう決めました(笑)
こんにちは♪“東北人の商売ゴコロに火を点ける!”コトマーケティング・マスターコンサルタントの米谷仁です。
出張に向かう仙台空港のロビーにあるラウンジで、こんな看板を見かけました。
今日も、しあわせ。
これからも宮城で。
キリンビール仙台工場発! 一番搾り
伊達な茶屋(店名) 当店の自慢料理と一緒に!
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んん……惜しいぃぃぃぃいいいいーーーーッ!!!!
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ご当地色を出していて、悪くはない…けど、仙台工場で作っているビールがここにあるという「モノ」が伝わっているだけであり、だからって飛行機に乗る前にビールを飲もうというキモチにもならないし、それによってどんな良いコトがあるのかも伝わって来ません。だからナニ?と思ってしまうだけで終わってしまいます…もったいない☆
コトマーケティング的視点で販促ツールを考えるときに大切なのは、見る人(見込み客)がどんな心情か、どんな状況でそれを見るか、その人のキモチに寄り添って“人・起点”で人を中心に考えてみるコトを大切にしています。
この看板があるのは「空港」という特殊な場所。
想像してみてください。
旅行や出張に行こうとして搭乗時間を待っているときは、これから行く先々で起こるさまざまな出来事やたくさんの楽しい時間に期待感でワクワク・ドキドキしています!
帰り足の人は、楽しかったけど、いつもと違う初めての場所での旅の緊張感から解放されホッとして、いるかもしれません。
キモチは非日常。
これから現地でスグ打合せがあったり、空港到着後に車を運転する人にビールはおススメできませんが、もしかするときょうは移動だけだったり、着いたら公共交通機関で移動するだけの人には、例えばこんな呼びかけをしてみたらどうでしょうか。
(キャッチコピー)
最高の旅にするコツは、今、この瞬間を最大限に楽しむコトですよ♪
(リードコピー)
あなたの素敵な旅は、もう始まっています!!
フライト前のゆったりとした時間に、地元・キリンビール仙台工場直送キンキンに冷え冷えのビール、そしてココ仙台の美味しい食材で、あなたの旅にカンパイと参りましょう♪
ねぇ!!
こう書かれると、旅行に出発する人は「そうだな、一杯いくか♪」となりそうでしょ♪
旅を終えて帰る人は「最後の締めは仙台工場直送のビールと牛タンカレーでいきますか!」なんて思うかもしれませんよね♪
空港ラウンジ専用看板。
どこで飲んでも同じビール。ここで必要なのは、ビールという「モノの看板」ではなく、それをここで飲むコトで【どんな楽しさや嬉しさが手に入るのか】【どんなワクワクしたキモチになれるのか】という「コトの看板」。
そのイメージがリアルであればあるほど、スグ行動につながります。
見ている人のキモチがさらにワクワクすればするほど、購買意欲は高まります。
この看板は、そもそも電照看板ですから書き換えられませんけど、だからこそ、作るときにはもっと見る人のキモチを想像し、推測し、妄想しなければ反応は良くなりません。お金をかけて作っているのに、もったいない…
ボクなら、絶対に手書き看板にします。
だって日々刻々と変わる状況に応じ書き替えられます。さらにはお客さまの反応を見ながら遠慮なく書き替えることができます。それを繰り返していくことによって、反応をドンドン良くさせていくことができますからね!手間はかかりますが、リーズナブルだしね♪
お店や企業なら手書き看板、ぜひ活用して、見る人のキモチに寄り添ってみてください。そして成果が上がるまで遠慮せず、躊躇せず、何度でも書き直してみてください。きっと欲しい反応、欲しい成果が手に入るはずです!
反応があったら、ぜひ教えてね♪報告を楽しみにしています!!

1961年、宮城県仙台市生まれ。
広告代理店デザイン室(東京)、印刷会社企画室(仙台)を経て独立。以降『売れるデザイン』『人が思わず反応する販促ツール』をつくるために実験を重ねる。精度をさらに高めるため、2010年有限会社感動販促研究所設立。草食系マーケティング・デザイナーとして企画、デザイン、講演、執筆、コンサルタントとして活動し、2016年コトマーケティング協会マスターコンサルタントに。