売れるDM: 共感を作り出せたら反応が上がる♪

季節の境目は暑いような日があったり、スッゴク寒かったり、まるで迷っているようですが、今だからそう感じるのであって、実は一年中、そんなコトが続いているのかもしれません。
こんにちは♪“東北人の商売ゴコロに火を点ける!”コトマーケティング・マスターコンサルタントの米谷仁です。

「六歌仙 蔵参観2018」

山形県東根市にある造り酒屋から毎年届くイベント案内のDM。
ここは“六歌仙”や“雄町”といった地酒が人気の酒蔵で、蔵元とお客さま(ファンや地域の方々など)の交流を図りながら楽しんでもらい、お酒の試飲もしてもらいながら販売もしようという内容です。

売れるDM

売れるDM

以前、行ったコトがあるのですが、遠慮のない山形弁で説明してくれる「酒蔵探訪」や「きき酒コーナー」「酒バトル」といったお酒に関するイベント、「マグロ握り振る舞い」「山形のおいしいもの販売」などがあったりして、参加者が楽しめる内容がたくさんあります。

そんな中、気になるコトバ発見!

売れるDM

“蔵の隠し酒”~純米吟醸 雪中蔵囲い生酒~

何のコト?

蔵元でかなりチカラを入れて押している感じは分かりますが、内容があまり伝わってきません…。
よくよく読んでみると、こう書いてありました。

雪中にてゆっくりと熟成させました。
お米の旨味が雪解けを感じさせるお酒です。

美味しそうだし、かなり魅力的じゃないですかぁぁぁぁああああ!!!!

蔵元でイチ押しなはずなのに、多くの人に伝えたくて大きく打ち出しているのに、書いてあるのは…

「この風土にしかつくれないもの」

そんなイメージっぽいキャッチでは、全く伝わりません★
よくよく見ないと気づかないぐらい、小さい説明しかないのも実にもったいない…

これをコトマーケティングの視点でプッシュするなら、こんな感じ!


(キャッチコピー)
ご存知ですか?
山形の雪が、地酒の旨味を引き出すことを!!

(リードコピー)
秋に仕込んだ日本酒を、山形のありあまる雪の中に埋めました。
厳しい冬を雪の中に抱かれて過ごすことにより、熟成した美味しい日本酒になります。
今年もそれを掘り出す季節がやってきました!
ときは、春爛漫!!この喜びに満ちた旨味を、ぜひお楽しみください♪
【純米吟醸 雪蔵囲い生酒『蔵の隠し酒』】


ねぇ、伝わり方・見え方・感じ方の印象が全く変わるでしょ!!
こう書かれたら、日本酒好きの人ならどんな味なのか試してみたくなりますよね!

コトマーケティングの伝わるキャッチコピー『知らないコトを教えてあげる』で見る人のキモチをつかみ、リードコピーで共感してもらうわけです。

もしイベントに参加できなくても、このお酒だけ購入したり、飲み比べのために何種類か注文したり、一番の狙いでもある頒布会に申し込む人が増えるはず。
あるいは都会に住む山形県出身の方は、ギュッと反応してしまうかもしれません!

自分が言いたいことを、ただストレートにそのまま伝えても、なかなか伝わりません。

伝えたい人は、誰なのか。
その人は、何に興味があるか。

見る人の共感を作り出すことが出来なら、反応は良くなります。
自分の言いたいことをシッカリ伝えるためには、まずターゲットのキモチに寄り添い、その人たちに共感してもらえるようなシナリオで伝えることが大事です。

自分自身がどう言われたら共感してしまうか、ぜひ考えてみてくださいね~♪

 

米谷 仁

1961年、宮城県仙台市生まれ。
広告代理店デザイン室(東京)、印刷会社企画室(仙台)を経て独立。以降『売れるデザイン』『人が思わず反応する販促ツール』をつくるために実験を重ねる。精度をさらに高めるため、2010年有限会社感動販促研究所設立。草食系マーケティング・デザイナーとして企画、デザイン、講演、執筆、コンサルタントとして活動し、2016年コトマーケティング協会マスターコンサルタントに。

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