売れるチラシ:ヘアーサロン

いつも同じヘアーサロンに行きますか?それともそのときの気分ですか?

こんにちは、みちのく草食系、コトマーケティング・マスターコンサルタントの米谷仁です。

ボクは仙台に住んでいますが、講演やコンサルティングなどの仕事で全国に出向いており、出張先でいろいろなヘアーサロンで髪を切っています。

店内の雰囲気やPOP、店頭看板、その後に届くかもしれないDMなどは今後の仕事の参考になりますし、髪を切ってもらっている間、どんな販促をしているのか、どんなツールを使っているのか、お客様の反応はどうか、など具体的な内容をお店の人にジックリ聞くコトが出来ます。

もちろん地元でも毎回違うヘアーサロン。先日入ったお店で見せてもらったチラシが、コレ。
これをコトマーケティング的視点でチェックしてみると…

売れるチラシ
(表面)

売れるチラシ
(裏面)


惜しいぃぃぃぃいいいい…

読みにくいアルファベットの店名に、ちゃんとカタカナ方が入っていますし、裏面には店長の顔写真やプロフィールも入っていて、この人が髪を切ってくれるのかと分るだけでも安心感があるので、それは良いと思います。

でも…

表面には画像が4点と店名が入っているだけ。何の予備知識もない人が見たら、コレ、ショットバーにしか見えないかもしれません。裏面のメニューを見て初めてヘアーサロンだということに気づきますが、他のヘアサロンと何がどう違うのかが全く伝わってきません

お客さまに対して一番伝えたい内容を店長に聞いてみると「マイクロスコープで診断しながら、それぞれの人に合った薬剤やヘアケアを提供することで、毛髪や頭皮を健康にしたり、サロンでつくった髪型を自宅でも再現したりできるようになることを伝えたい」とのこと。

それ、どこにも書いていませんよね…

一番伝えたいコトなのに書いていなかったら、絶対に伝わりません。
このお店がターゲットにしたい人は、お店の雰囲気や内装がカッコイイから来るわけでも、他の店より金額が安いから選ぶわけでもありません。

誰にとって、どんなしあわせなコトがあるのか。
誰の、どんな「不」(不足・不満・不都合など)を解決できるのか。
それらをキャッチコピーにしてしまうと良いかもしれません。例えば…

(キャッチコピー)
髪のハリ・ツヤ・コシに薄々不安を感じているあなたへ!!

(サブキャッチ)
~髪や頭皮の元気を取り戻すには、あなたの状態に合わせてケアすればイイんです♪~

こんな風に必要としている人に対して、必要としている情報を大きく、分りやすく掲載していくと、お店の価値や選ぶ理由が伝わりやすくなりますよね!

一番言いたいコトを書いていないチラシ…

信じられないかもしれませんが、世の中には、実はこんな事例がたくさんあります。自社のチラシを作るときは、印刷する前の校正の段階で、まったくの第三者にチェックしてもらってみてください。意外な盲点が見つかったりするものです!

「誰にどんなコトができるのか?」これをシッカリ考えて伝えていくと、反応はグッと良くなります。せっかくチラシを作るのですから、売れるチラシに仕上げていきましょうね♪

米谷 仁

1961年、宮城県仙台市生まれ。
広告代理店デザイン室(東京)、印刷会社企画室(仙台)を経て独立。以降『売れるデザイン』『人が思わず反応する販促ツール』をつくるために実験を重ねる。精度をさらに高めるため、2010年有限会社感動販促研究所設立。草食系マーケティング・デザイナーとして企画、デザイン、講演、執筆、コンサルタントとして活動し、2016年コトマーケティング協会マスターコンサルタントに。

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