コト売りの本質⑨売らないのに売れる

 

顧客起点ができると、“売らないのに売れる”が起こる理由

「なぜか、あのお店は売り込んでこないのに、行きたくなる」

「なぜか、あのスタッフから買いたくなる」

そんな経験はありませんか?

実は、そこには「売らないのに売れる」という状態が生まれているのです。

そしてそれは、決して偶然ではなく「顧客起点」ができているからこそ、起こる現象なんです。

 

●売ろうとするほど、売れなくなる矛盾

商いに関わる人なら誰もが経験します。

「売らなきゃ…!」と思っているときほど、売れない。

逆に、「喜んでもらえたら嬉しいな」と思って接していると、売れていく。

この違いは、どこから来るのか?

ポイントは、「主語」にあります。

 

●主語が「売り手」になっていないか?

売れないと悩む人は、いつのまにか

「商品を紹介しなきゃ」
「数字をつくらなきゃ」
「伝えたいことを、ちゃんと伝えなきゃ」

というように、主語が自分になっています。

一方、売れる人は、
「この人、何に困ってるんだろう?」
「どんな気持ちで来てくれたんだろう?」
「何か少しでも喜んでもらえることは?」

と、相手からスタートしている。

この差が、「売る」ではなく「売れていく」の違いなんです。

 

●事例①:古着屋スタッフの気づき

古着屋さんのスタッフが、ずっと売上に悩んでいました。

でもある時、「どうしたら売れるか」ではなく、
「このお客様、何か話したいのかな?」と接してみたそうです。

すると、
「前に買った服がすごく良くて…」という会話から盛り上がり、
「実は今日はちょっと気分転換に来たんです」と話してくれました。

その日の売上は、目標を大きく超えました。

でも、スタッフ本人は「売った感じがしない」と言っていたのです。

 

●事例②:ネイルサロンの予約が自然と埋まる理由

別のサービス業の話。

あるネイルサロンのスタッフは、Instagramに「技術」よりも

「お客様の“気持ちの変化”」を載せるようにしたところ、
クチコミが増えて予約が埋まりはじめました。

たとえば、
「手元を見て笑顔になってくれたのが印象的でした」

「転職を前に、爪先から気持ちを整えに来てくれた方のネイル」

こんな投稿が「共感」を呼んだのです。

これも「売る」ではなく、「届く」「伝わる」ことを意識した結果なんです。

 

●売らないのに売れる──それは「共感」の力

「売らないのに売れる」状態は、魔法でもテクニックでもありません。

・相手の立場から始める
・共感をもって関わる
・伝えるより、まず“聴く”

これが「顧客起点」の本質です。

 

この”顧客起点”には、売上も空気も変えていく力があります。

顧客起点ができるようになると、数字も変わります。

でもそれ以上に、現場の空気が変わるんです。

「売れた」ではなく、「喜んでもらえた」

「接客した」ではなく、「会話ができた」

「伝えた」ではなく、「聴けた」

そんな感覚が積み重なると、自然と売れるようになるのです。

 

#コト売りの本質 #コトマーケティング

 

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